【2023年最新版】小学校受験完全ガイド|合格を導く効果的な学習法や保護者の実体験例をご紹介!

近年、国立小学校や私立小学校を受験する家庭が増えています。お子さんの小学校受験を考えているご家庭では、「いつから受験対策を始めたらいい?」「何をすればいい?」「具体的にどんな対策方法があるの?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。試験内容や費用なども気になるものです。

本記事では、小学校受験の基礎知識から受験のスケジュール、親子で受験を乗り切る心得など、小学校受験に関するさまざまな情報を幅広くお伝えします。

また、読者の皆様にリアルな情報をお届けするために、実際に小学校受験を経験した保護者(男女)の方にさまざまな角度からアンケート調査を行いました。過去に子どもと小学校受験をした方はどんなことを検討し、どんな選択をしてきたのかも垣間見れます。

読者様の小学校受験に関する疑問を解消できるので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

小学校受験を検討している保護者は全体の2割程度!

では、実際に保護者の方々はどれくらい小学校受験に関心があるのでしょう?

子どもがいる20代〜30代の保護者(男女)222名の方々に、「子どもの小学校受験を検討したことがあるか」についてアンケート調査を行いました。

アンケート調査の結果は、「小学校受験を検討しなかった方」が8割弱、「受験を検討した方」が2割強いて、その中でも「実際に小学校受験をした方」が6.8%ほどです。これより、小学校受験を検討し、実際に受験までされる方はかなり少数であることがわかりました。

小学校受験をするおもな理由は?

では、実際に小学校受験をした保護者様は、どのような経緯で子どもとの小学校受験を決意したのでしょう?

実際に小学校受験を経験した保護者、男女228名より、アンケート調査を行いました。(2023年4月実施)

小学校受験をしようと思った理由・目的は?(合計228名が回答)
より良い学習環境
68.9%(157名)
将来の進学
59.2%(135名)
本人(子ども)の意志
13.2%(30名)
友人からの勧め
4.8%(11名)

当てはまるもの全てに回答していただいているため、重複回答がございます。

小学校受験をした保護者様が受験を決意した理由・目的は、1位が「より良い学習環境(157名)」、2位が「将来の進学(135名)」、3位が「本人(子ども)の意志(30名)」、4位が「友人からの勧め(11名)」という結果になりました。

小学校受験のメリットとデメリット

では、小学校受験をすることでどんなメリットとどんなデメリットが考えられるのでしょう。

小学校受験で得られるメリット

小学校受験をするメリット
  1. 国立小学校は中学・高校・大学にエスカレーター式で行きやすい
  2. 私立小学校は中学・高校・大学に内部進学しやすい
  3. 教育熱心な家庭の子供が集まるため価値観が似ている場合が多い
  4. 長い期間を共に過ごすため、一生の友達が見つかりやすい

国立小学校ならエスカレーター式、私立小学校なら内部進学で大学まで進学できる可能性があります。必ず内部進学できるわけではありませんが、外部からの受験よりハードルが低いでしょう。また、価値観が似ている家庭が集まりやすいため、一生の友達が見つかりやすいことも小学校受験のメリットです。

小学校受験で考えられるデメリット

小学校受験をするデメリット
  1. 経済的な負担が大きい
  2. 子どもが勉強嫌いになることがある
  3. 合格できない可能性がある
  4. 親子関係が悪化することがある

一方、デメリットには経済的な負担が大きいことが挙げられます。塾や習い事など受験の準備期間に多額の費用がかかるため、経済的に余裕がある家庭でないと難しいかもしれません。また、受験勉強のやり方によっては、子どもが勉強嫌いになったり親子関係が悪化したりするなどの弊害が懸念されます

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小学校受験入試の基本知識

これから受験対策を始める方のために、まずは小学校受験に関する基礎知識をご紹介します。

国立小学校と私立小学校の違い

国立小学校も私立小学校も入学するには受験する必要がありますが、両者には大きな違いがあります。

国立小学校
私立小学校
  • 学費は無料
  • 質の高い授業を受けられる
  • 学費がかかる
  • 施設や設備が充実

国立小学校は国立大学の付属小学校です。受験が必要といっても国が運営しているため、公立小学校と同じように学費は無料で必要なのは給食費と諸経費程度です。学費が無料といっても学校教育研究機関なので、質の高い授業を受けられます。基本的に文部科学省の教育カリキュラムに沿って授業が進められますが、独自の教育方針が授業に取り入れられます。

一方、私立小学校は学校法人が運営しており、学費が高いです。文部科学省の学習指導要領に沿って授業がおこなわれますが、学校ごとの独自カリキュラムがあり、使う教科書は学校が決められます。学校独自でさまざまなことを決めやすく、施設や設備も充実しているため、保護者の労力は少なくてすむ傾向です。

小学校受験の流れとスケジュール

小学校受験のスケジュールは、国立か私立かで時期が変わります。

国立小学校の受験スケジュール

国立小学校受験のスケジュールの一例
  • 説明会(8〜9月)
  • 願書配布(9月〜10月)
  • 一次願書受付(10月)
  • 一次先行/結果発表(10月〜11月)
  • 二次願書受付(11月〜12月)
  • 二次選考(11月〜12月)
  • 二次結果発表/三次試験/結果発表(12月)

9月初旬ごろに募集要項がホームページ上に掲載されるので確認しておきましょう。国立小学校は考査だけでなく抽選もおこなわれます。抽選は1度実施される学校もあれば、2度実施される学校もあり、合格するには運も必要なのが国立小学校受験の特徴です。合格発表の時期は地域によって異なります。関東では11月上旬〜12月上旬、関西は1月が一般的です。

私立小学校の受験スケジュール

私立小学校は国立小学校に比べて数が多く、受験日程も地域によって異なります。関東の私立小学校受験のスケジュール例をご紹介します。

私立小学校受験のスケジュールの一例
  • 説明会(4月〜5月)
  • 願書配布(5月〜)
  • 願書受付(8月〜9月)
  • 面接・考査・発表(9月〜11月)

首都圏は10月に選考をおこなう私立小学校が多いものの、東京は11月上旬が多い傾向です。一方、関西では8月に選考をおこない、9月には合格発表がおこなわれる学校もあります。私立小学校は欠員が出たら2次募集や3次募集も実施されますので、何度もチャレンジできるところも国立小学校との違いです。学校によってスケジュールが大きく異なるため、早めに確認しておきましょう。

小学校受験の試験内容と傾向

小学校受験の主な試験内容は、ペーパー、制作(工作・絵画)、運動、行動観察、個別、面接です。個別とは、先生1名に対し、子どもの様子を1〜3人ずつ見る考査です。

行動観察は集団での課題遊びなどを通じて友達との関わりを見ることが目的です。コロナ禍で実施をやめた学校が多かったのですが、最近は実施する学校が増えてきました。

小学校受験の目的と意義

小学校を受験する目的の大半は、より質の高い教育環境で学ばせることです。名門の付属小学校であれば、中学・高校への内部進学を経て、レベルの高い大学に進学できる可能性が高まります。国立小学校も全員ではありませんが、エスカレーター式で進学できる可能性があるため人気が高いです。

小学校受験を考える前に知っておくべきこと

小学校受験を考える保護者の方が、事前に知っておくべきことをご紹介します。

小学校受験の向き不向き

小学校受験は子どもによって向き不向きがあります。向いている子どもと向いていない子どものそれぞれの主な特徴は以下のようになります。

小学校受験に向いてる子どもの特徴
小学校受験に向かない子どもの特徴
  • 協調性がある
  • 集中力がある
  • ハキハキ話せる
  • 何事にも前向き
  • 自分勝手な行動をとる
  • 落ち着きがない
  • 声が小さくハキハキ話せない
  • 消極的

小学校受験に不向きな性格は、行動観察で見破られてしまいます。お子さんの性格や性質に問題があると感じる場合は、早めに受験準備を始めましょう。

小学校受験にかかる費用

小学校受験にかかる受験料と入学金は以下の通りです。

国立小学校私立小学校
受験料2千円〜3千円2万円〜3万円
入学金なし約30万円

受験料を比較すると、私立小学校は国立小学校の10倍です。私立小学校は複数受験することもあるため、第3希望の学校まで受験すれば、受験料だけで約10万円もかかることになってしまいます。

国立小学校は公立小学校と同じく入学金が必要ありませんが、私立小学校の入学金は約30万円(学校によって異なる)かかります。

しかし、受験にかかる費用はこれだけではありません。塾代や絵画教室代、体操教室代、模試費用、受験用の洋服代など、受験準備の費用は約200万円ほどかかることもあります。

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灘中合格者数日本一の浜学園が運営する幼児教室です。「能力別クラス編成」・「保護者同室少人数制」・「質の高い講師陣」など、浜学園ならではのポイントが揃っています。保護者様のための説明会や講演会も随時開催中とのことなので、まずは、お気軽に無料資料請求してみることをオススメします。

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小学校受験に向けて対策方法

小学校受験に向けた対策方法は複数存在します。実際に小学校受験を経験した保護者様228名に「小学校受験のためにどんな対策を行なったか?」についてアンケート調査を行いました。

子どもの小学校受験のためにどんな対策をしましたか?
(合計228名が回答)
塾・スクール
67.1%(153名)
通信教育
18.4%(42名)
家庭教師
7.0%(16名)
独学
24.1%(55名)
その他
0.9%(2名)

当てはまるもの全てに回答していただいているため、重複回答がございます。

以上の調査より、小学校受験のために保護者様が行なった対策は、1位が「塾・スクール」、2位が「独学」、3位が「通信教育」、4位が「家庭教師」、5位が「その他」という結果になりました。小学校受験をしている過半数以上の子どもが受験対策の塾やスクールに通っていたということになります。

では、それぞれの対策方法にどんな特徴があるのでしょうか?子どもやご家庭それぞれに合ったアプローチを選択しましょう。

塾・スクールに通う

受験対策コースを設けている塾やスクールに通えば、子どもの能力や志望校に合わせたカリキュラムを組んでもらえます。また、家庭での過ごし方や志望校の選び方などもアドバイスしてもらえるため、保護者の方にとっても心強いでしょう。

どんな塾やスクールがあるのか気になる方は、以下の記事をご参照ください。小学校受験に対応できる幼児教室・スクールを多方面で徹底比較してみました。

通信教育を受ける

最近では、小学校受験対策ができる通信教育もあります。塾やスクールに通うのが難しい場合や、近くに塾がない場合でも、添削指導を受けながら自宅で学習できます。自主性や自己管理能力を育むこともできるのも魅力の1つです。

家庭教師から学ぶ

家庭教師をつけて自宅で小学校受験に向けた準備をすることも可能です。マンツーマンなので、保護者の方の要望や子どもに合わせた学習が可能です。体育や美術のレッスンも可能な家庭教師サービスもあります。

参考書で独学する

小学校受験のノウハウを解説した参考書はたくさん出版されているので、独学で受験対策する方法もあります。願書の書き方や面接の受け方など、小学校受験の心得も学べるため、他の方法と併用するのもよいでしょう。

小学校受験のための塾や家庭教師の選び方

小学校受験のために塾や家庭教師を利用したくても、どのように選べばいいか迷う方もいらっしゃるでしょう。

次の4つをポイントにして選ぶと満足いく塾や家庭教師を見つけやすいでしょう。

教育方針やカリキュラムの適合性

塾の教育方針やカリキュラムが子どもに合っているか確認しましょう。厳しい教育方針の塾では、子どもが挫折するかもしれません。また、塾に通っているうちに苦手分野がわかることもあるため、苦手分野を克服できるコースがある塾がおすすめです。まずは入塾前に体験教室に参加して、子どもの相性の良さを確かめましょう。

家庭教師を選ぶときも、教育方法や子どもに合った柔軟なカリキュラムを組んでくれるかなどを確認しておきましょう。

講師の質や経験

経験豊富で質が高い講師に学べる塾や家庭教師を選びましょう。実際に入塾してみなければ分からない面もありますが、体験教室への参加や周りの口コミなどが参考になるはずです。

料金や費用

小学校受験の対策は費用が高額になりがちです。無理なく続けられる料金か確認して選びましょう。

令和3年度の文部科学省の学習費調査によると、平成30年度の調査結果と比較して、学習費の総額は下がりつつあります。新型コロナウイルス感染症の影響も考えられますが、通信教育などの新しい学習方法の選択肢が生まれたことも学習費の総額の減少の要因の1つと考えられます。

しかし、学習費の低下や少子高齢化にもかかわらず、私立小学校の志望者数は増えているという調査結果も出ています。子どもの総数は減少気味でも、子どもに対する教育は関心はこれからも上昇する見込みです。

アクセスや利便性

塾に通うなら、アクセスの良さも重視して選びましょう。自宅の近くや交通アクセスが良い塾を選ぶと通うのが負担になりません。

子どもの小学校受験のための塾や先生選びで、最も重視したことは?
(合計228名が回答)
教育方針やカリキュラムの適合性
41.2%(94名)
講師の質や経験・合格実績
30.7%(70名)
料金や費用
21.1%(48名)
アクセスや利便性
0%(0名)
その他
7.0%(16名)

実際に小学校受験を経験した保護者様は、塾や先生選びで「教育方針やカリキュラムの適合性」を最も大事にしていることがわかりました。意外にもアクセスが重要視されてない点で、「遠くても小学校受験のためなら」という保護者様の意気込みが垣間見れました。

小学校受験対策を始めるタイミング

子どもの小学校受験のためにいつから準備を始めましたか?
(合計228名が回答)
0歳
0.9%(2名)
1歳
2.6%(6名)
2歳
5.7%(13名)
年少(3〜4歳)
32.9%(75名)
年中(4〜5歳)
39.5%(90名)
年長(5〜6歳)
18.4%(42名)

複数の子どもがあてはまる方には、最も年齢の低い子どもについてご回答していただきました。

保護者を対象としたアンケート調査より、小学校受験の対策をスタートした時期は、1位が「年中(4〜5歳)」、2位が「年少(3〜4歳)」、3位が「年長(5〜6歳)」、4位が「2歳」、5位が「1歳」、6位が「0歳」という結果が出ました。子どもが年中(4〜5歳)になった頃から、小学校受験を意識した教育を始めているという家庭が最も多いようです。

はやくから小学校受験対策に励むことに越したことはないのですが、子どもの集中力、理解力がないまま、保護者だけが一人走りしても学習の効果はあまり見込めません。

そのため、小学校受験の準備は年中の秋頃には始めるのがベストです。受験は年長の秋なので、ちょうど1年間の準備期間を確保できて、四季に関する問題にも対策できます。年長から始めたら手遅れというわけではありませんが、早めに準備を始めましょう。

小学校受験の合格へ導く親子の心構え

受験期間を乗り切るには、親子一丸となって取り組むことが大切です。受験期間の心構えをご紹介します。

親のサポート役割

保護者の方は、子どもの様子を見守りながらサポートすることが大切です。親が熱心になるあまり、子どもに大きなプレッシャーをかけてしまう家庭も見受けられます。子どもの性格を考えながら、サポートしていきましょう。

モチベーションの維持方法

小学校の受験対策は一般的に一年前から始めるため、モチベーションを維持することも大切なポイントです。モチベーションを持続させるためには、子どもが楽しみながら学べる環境を作りましょう。無理をさせるとモチベーションを維持できなくなる恐れがあるので、子どもの様子をしっかり見守りながら受験期間を乗り切ることが大切です。

ストレス対処法とリラックス方法

勉強漬けの毎日では、子どももストレスがたまってしまいます。休日には家族で出かけるなど、親子の絆を深める体験をしましょう。また、幼稚園の後は毎日塾や習い事では、子どもも疲れ切ってしまいます。疲れがたまりすぎると集中力もかけてしまうため、子どもの疲れがたまっているときは、おうちでリラックスする日を作りましょう。

小学校受験試験当日の対策と注意点

試験当日は会場での立ち居振る舞いが見られているため、マナーを心得ておくことは必須です。当日の対策や注意点を解説します。

試験前夜の過ごし方

小学校受験当日を最適なコンディションで迎えるためには、試験前夜の過ごし方が非常に重要です。

試験前夜には、野菜や白身魚、豆腐などの軽めの食材を中心に摂るなど、胃腸に負担をかけない消化が良い食事を選びましょう。そうすることで、翌日の体調を整えることができます。

また、十分な睡眠時間を確保することも大切です。普段の就寝時間を過ぎないように心がけ、翌日の集中力やパフォーマンスを高めるために、7〜8時間の睡眠を目指しましょう。

試験会場でのマナーと心得

入室から退室までマナーに注意が必要です。入室時は3回ノックして、「どうぞ」と言われたら父親がドアを開けて軽く会釈し、父・子・母の順番で入室します。母親がドアを閉めたら3人で挨拶してお辞儀しましょう。面接官から「どうぞおかけください」と言われたら、「失礼いたします」と会釈してから座ります。

質疑応答中は姿勢が崩れないように注意してください。終了したらその場で起立し、「ありがとうございました」と言ってお辞儀をしましょう。ドアの前まで進んだら、振り返って「失礼します」と言い、お辞儀をした後に退室します。

面接は子どもが主役です。保護者の方は、子どもが回答できずに詰まっても助け舟を出さないようにしましょう。また、子どもは保護者を見ず、試験官の目を見て話すことが大切です。

試験後のフォローアップ

試験後には、子どもに「よく頑張ったね」と励ましの言葉をかけてあげましょう。1年間頑張ってきた子どもにとって、両親からの言葉は何より嬉しいはずです。もし面接でうまく話せなくても、私立小学校は欠員が出たら2次試験や3次試験を受験できる可能性があるため、保護者の方の上手なフォローが必要とされます。

小学校受験をした家庭の9割が満足している

では、子どもの小学校受験を経験した家庭は、小学校受験を経験したことを満足しているのでしょうか。

小学校受験をして満足していますか?(合計228名が回答)
はい
90.8%(207名)
いいえ
9.2%(21名)

※小学校受験を経験した保護者様男女228名様よるアンケート結果

合計228名中、207名(90.8%)が小学校受験したことを満足しており、一方で残りの21名(9.2%)が満足できなかったという結果が得られました。この調査により、保護者の方々の約9割以上が小学校受験において満足していることが明らかになりました。

「小学校受験したことを満足している」と答えた理由は、以下のようなものがありました。

保護者様

小さいうちから良い教育を受けさせ、将来の不安を取り除きたいから。

保護者様

人格を形成する大事な時期になるべく良い環境を与えてあげられるほうが子供の為になると思うから。

保護者様

結果は思うようにならなかったが、学ぶ姿勢はこれからも役に立つから。

「子供の将来」「良い教育環境」「学ぶ姿勢」など、子どものタメになったという声が多くあがりました。また、実際に進学した小学校でも、手厚い教育を受けられて現在満足しているという声もあり、受験に合格し志望校に進学した方は、ほとんど満足している印象でした。

「子供の未来のため」「優れた教育環境」「学習意欲」など、お子様の成長に寄与する要素に関しては、多くの方々から肯定的な意見が寄せられました。さらに、実際に進んだ小学校で充実した教育が提供されており、現在の状況に満足しているという声もあがりました。受験に成功し、希望する学校に入学できた方々は、ほとんどが満足している印象を受けました。

反対に、「小学校受験したことを満足していない」と答えた理由は、以下のようなものがありました。

保護者様

不合格だったから。

保護者様

合格できなかったので、時間とお金が無駄になったから。

受験までの準備費用がかさんでしまい、さらに希望する学校への入学が叶わなかったという方々が数多く見受けられました。小学校受験において満足感を得られなかった方々の大部分は、残念ながら受験に失敗したという印象が強かったです。

小学校受験後の進路について考える

小学校受験が終わったら、その後の進路についても考えておきましょう。

受験後の進路選択肢

国立小学校や私立小学校に進学後は、エスカレーター式や内部進学を選ぶか、他の私立中学受験をするか2つの選択肢があります。

進路に関する親の役割

進路についてしっかりと情報を集めるのが親の役割です。あくまでも子どもが主役ですが、情報収集など子どもができないことは親がサポートしてあげましょう。

進路決定までのステップと注意点

私立小学校卒業後の進路は、附属中学校に進学するか外部の中学校を受験するか決めることになります。

私立小学校から推薦をもらって内部進学すれば、入試なしで中学校に進学できます。しかし、進学基準に満たない場合や、難関校を希望する場合などは、他の私立中学を受験することになります。受験する場合、小学4年生から準備するのが一般的です。

その場合、付属小学校からの推薦はもらえないため、もし受験に失敗すれば公立中学校にいくことになります。外部の中学校を受験することにはリスクもあるので注意しておきましょう。

小学校受験をお考えの方がよくある疑問点

面接で子どもはどんなことを質問されますか?

よく聞かれる質問には「住所と電話番号を教えてください」「お父さんやお母さんからどんなことで叱られますか?」などがあります。

住所や電話番号を答えられなければ、保護者の防犯や安全性への意識が低いとみなされます。また、どのようなことで叱られるかは、保護者の教育姿勢を知るための質問です。

面接で保護者はどんなことを質問されますか?

保護者によく聞かれる質問には「志望理由を教えてください」「育児で気をつけたことを教えてください」「子どもが学校にいるときに災害が起きたらどうしますか?」などがあります。それぞれ家庭の教育方針や家庭環境、危機管理などを見極めるための質問です。災害時の対策について日頃から家族で話し合っていることが伝わると好印象を与えられます。

子どもの面接用の服はいつ頃準備したらよいですか?

受験の2ヶ月前には準備しておきましょう。オーダーで準備する場合は時間がかかるため、年長の春頃には準備を始めた方がよいでしょう。

どんな小学校が子どもに合っているか判断する基準は?

小学校にはそれぞれ教育理念があるので、まずは家庭の教育方針をはっきりさせることが重要です。早い時期から説明会を聞きに行くなどして、家庭の教育方針と一致しているか判断しましょう。

保育園に通っていると小学校受験に不利ですか?

保育園だから受験に不利ということはありません。受験対策の塾に通ったり、家庭での教育に力を入れれば、受験の準備は可能です。ただし、保育園に預ける時間が長く、家庭教育に力を入れられない場合は不利になる可能性もあります。

小学校受験に対するアンケート調査の概要

こちらの記事で紹介したアンケート調査は、ご自身の子どもの小学校受験を経験した保護者様228名を対象に行いました。(アンケート調査実施時期:2023年4月18日〜2023年4月20日)

調査対象(保護者)の属性

性別実数(名)%(パーセンテージ)
男性114名50.0%
女性114名50.0%
年代実数(名)%(パーセンテージ)
10代0名0%
20代9名3.9%
30代115名50.4%
40代90名39.5%
50代12名5.3%
60代以上2名0.9%

調査結果詳細

小学校受験をしようと思った理由・目的をすべてお選びください。

選択肢実数(名)%(パーセンテージ)
より良い学習環境157名68.9%
将来の進学135名59.2%
本人(子ども)の意志30名13.2%
友人からの勧め11名4.8%
その他0名0%

子どもの小学校受験のためにいつから準備を始めましたか?

選択肢実数(名)%(パーセンテージ)
0歳2名0.9%
1歳6名2.6%
2歳13名5.7%
年少(3~4歳)75名32.9%
年中(4~5歳)90名39.5%
年長(5~6歳)42名18.4%
※複数の子どもがあてはまる方は、最も年齢の低い子どもについてご回答しています。

子どもの小学校受験のためにいつから準備を始めましたか?

選択肢実数(名)%(パーセンテージ)
塾・スクール153名67.1%
通信教育42名18.4%
家庭教師16名7.0%
独学55名24.1%
その他2名0.9%
※複数回答可

子どもの小学校受験のための塾や先生選びで、最も重視したことをひとつお選びください。

選択肢実数(名)%(パーセンテージ)
教育方針やカリキュラムの適合性94名41.2%
講師の質や経験・合格実績70名30.7%
料金や費用48名21.1%
アクセスや利便性 0名0%
その他16名7.0%

小学校受験をして満足していますか?

選択肢実数(名)%(パーセンテージ)
はい207名90.8%
いいえ21名9.2%
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